最近の検索では、検索エンジン自体にAIが組み込まれていたり、ChatGPTやGeminiなどのAIに直接「おすすめのお店を教えて」と質問する人も増えています。
では、AIはいったいどうやってお店を探し、選んでいるのでしょうか。実際にGeminiに聞いてみると、面白い答えが返ってきました。この記事では、そのやりとりをもとにAIがお店を探す工程と、お店側が今日からできる対策をまとめます。
あなたのお店は、どのようにして探されているのか
「ホームページ、Instagram、食べログ、Googleマップ……いろんなところに情報があるけど、お客さんはどこから来ているんだろう?」と感じているオーナーさんは多いと思います。
実は、人間だけでなくAIも同じように複数の情報源を使い分けながらお店を探しています。そして、AIに「見つけてもらえるか」が、これからの集客を大きく左右する時代になってきています。
Googleの第一優先事項
💬 Geminiの回答(要約)
Googleの最大の使命は「ユーザーに役に立たない情報を出さないこと」です。どれだけ良いお店でも、ネット上に情報が少なければ「存在するかどうかわからない店」と同じ扱いになってしまいます。
これはAIにとっても同じです。情報が少ないお店は、どれだけ良くても「失敗のリスクがある店」として優先度が下がります。逆に言えば、情報を整えるだけで土俵に立てるということでもあります。
Geminiに聞いてみた――AIがお店を探す工程
「あなた(AI)は実際にどうやってお店を探しているの?」と聞いてみると、以下のような工程が返ってきました。
① リアルタイム検索
💬 Geminiの回答(要約)
「今、新宿で空いているイタリアン」のように聞かれると、Googleの検索エンジンを使って現在の営業状況や最新の評価をリアルタイムでチェックします。
「今」の情報を最優先で取りにいくのがAIの特徴です。数年前の情報より、昨日投稿された写真のほうが価値があります。
② 位置情報の把握
💬 Geminiの回答(要約)
お店の住所や「駅から徒歩何分か」といった地理的なデータを確認し、ルートの利便性も考慮します。
Googleビジネスプロフィールに正確な住所・アクセス情報が登録されていることが、この判断の前提になります。
③ 情報の集約
💬 Geminiの回答(要約)
GoogleマップにひもづいているGoogleビジネスプロフィールの評価や口コミの内容を読み取って、ユーザーにピッタリなお店をピックアップします。単に点数が高い店を選ぶだけでなく、口コミの「文脈」を読んでいます。たとえば「新宿 イタリアン デート」で探す場合、「賑やかで楽しい!」という店より「照明が暗めで落ち着く」「隣の席と離れている」という店を推薦します。
このような工程を経て、検索結果やAIの回答が作られています。隣の席が離れていることまで考慮しているのは、正直意外でした。
何を見て判断しているのか
AIが参照する情報源は大きく3つです。
- Googleマップ(Googleビジネスプロフィール):ユーザーが投稿した写真・混雑する時間帯・最新の口コミを最優先で参照。「公式には11時開店とあるけど、最近の口コミでは11時半にならないと開かない」といった現場のリアルまで読み取ります。
- 公式サイト:最新のメニュー・限定イベント・正確な定休日などを確認する場所。記念日や接待など「失敗したくない」リクエストのときは、必ず公式サイトでコースの詳細を裏取りします。
- ポータルサイト(食べログ・ぐるなびなど):予約の空き状況・大まかな価格帯・料理に詳しい人の長文レビューを参照。マップとポータルサイトで共通して褒められているポイントが「確かな強み」として判断されます。
💬 Geminiの回答(要約)
関連性・知名度と評価・距離の3つのバランスを見ています。「徒歩2分で評価3.0の店」より「徒歩10分で評価4.5の店」を提案するようにしています。
口コミが少ないお店はどう判断される?
HPがないお店の場合
HPがない場合、AIは以下の情報を「HP代わり」に使います。
- Instagram:「今日のメニュー」などから鮮度の高い情報を取得
- Googleマップの投稿写真:メニュー表の壁写真から価格帯・料理のジャンルを特定
HPがなくても、SNSやマップを更新していたり投稿・口コミがあれば、候補としてしっかり出せます。
口コミが少ないお店の場合
💬 Geminiの回答(要約)
口コミが1〜2件しかないと「実在するか?」「営業しているか?」の確証が持てず、「サクラではないか?」という疑いも排除しきれません。そのため普通に「おすすめを教えて」と聞かれると、データが豊富で評価の安定した店を優先して提案するアルゴリズムが働きます。
口コミが少ないと、やはりどうしても検索上位やAIの提案には出にくくなってしまうことがわかります。
ビジネスプロフィールの投稿はどう判断される?
💬 Geminiの回答(要約)
これはAIから見ると、「口コミ4.0で放置されている店」よりポジティブな判断材料になります。お店自身が投稿している=「今、間違いなく営業している」という最強の証明です。また「今日はいい真鯛が入りました」という投稿があれば、「美味しい魚が食べたい」というユーザーに自信を持って提案できます。
口コミの数(客観的な評価)ではなく、情報の質(お店の個性)でマッチングさせることができる――これが投稿を続けることの本質的な価値です。
今日からできる3つの対策
- 情報を投稿し、正しい情報に更新しておく
営業時間・定休日・メニューなど古くなった情報は信頼性低下の原因。どんな業種・雰囲気かが伝わる写真や投稿を継続することが、AIへの最強のアピールになります。 - 口コミをもらう
口コミの数と質は、AIが「信頼性」を判断する最大の材料。お会計のタイミングや常連さんへの一声など、自然な導線を作っておきましょう。口コミ用のQRコードを用意するのも有効です。 - HPも副次的な情報として充実させる
AIは公式サイトを「正確な情報の確認源」として参照します。メニュー・サービス・こだわりなどの情報を充実させておくことで、ビジネスプロフィールと合わせて信頼性が高まります。
AIと話してみてわかったのは、「AIに選ばれるための対策」が結局のところ「お客さんに誠実に情報を届ける」という商売の基本に帰着するということでした。
ただ正直なところ、日々の営業をしながら投稿・口コミ返信・情報更新を継続するのは簡単ではありません。のれんページでは、Googleビジネスプロフィールの運用代行も承っています。まずはお気軽にご相談ください。